こんにちは、さっこです。
先日14日はホワイトデーでしたね。
バレンタインデーにお世話になってる方々に配ったチョコレートの
お返しを、ありがたく頂戴いたしました。
ありがとうございます。
さて、表題の「心に残るホワイトデー」ですが、最もインパクトのあったホワイトデー、
今から5~6年前のお話です。
くださったのはAさん、当時50代半ばの大工さん。
ここでちょっとAさんのエピソードを少し。
その冬、Aさんは奈良と和歌山の県境でログハウスを建築中でした。私が勤めていた工務店のお仕事です。
雪がちらつき始めたかと思うと、あっという間に吹雪になってきました。
バスがタイヤにチェーンを巻いて走って行くのを見て
「これは車では帰られへん」と、現場に車を置いて電車で帰ることにしました。
Aさんの家は和歌山市内。
橋本から和歌山までJR和歌山線(各駅停車オンリー)に揺られること1時間10分、
更に紀勢本線に乗り換えて1駅目です。
1駅目なのにAさん、寝てしまいました(笑)
目覚めたときは「御坊」。(だいたい1時間ぐらいですかね)
みんなに「さすがAさん。ならでは、やねえ~」と笑わせていました。
その年の1月の末、私は工務店を退職したのですが、近くで2軒建設中の現場があり、
お世話になった現場監督や職人さんたちにチョコレートを持って、2週間ぶりに顔を出しました。
そして1か月後、監督から電話がありました。
「Aさんからホワイトデーって預かってきたんよ。」
その頃には某ハウスメーカーで働き始め、何時に終われるか、いつ休めるかわからない状態でしたので
「賞味期限切らせたら申し訳ないから、持って帰ってお嬢ちゃんと食べてよ。」
「いや、それがお菓子の重さやないねん。箱の片側がずしっと重い。
それに、振ったらチャポチャポ音すんねん。」
..振ったんかい。
「とにかく腐るものではないと思う。次、会えたときに渡すわ。」
次、会えたとき。それは、その年の忘年会でした(笑)
水色地に白でWhiteDayの包装紙を開けると「花王」の文字が。
洗濯用洗剤と柔軟剤のセットでした。
「Aさん...ありがたいわぁ~。」
きっと、ホワイトデー特設会場に気後れして、進物コーナーで選んで下さったんでしょうね。
私も長いこと生きておりますが、ホワイトデーに「花王のギフト」をくださったのはAさんだけ(笑)
インパクトがあって喜んでもらえるホワイトデーにしたい、とお考えの方は小耳にはさんで下さいませ。
ただし、「各停1時間強で寝なかったのに、あと1駅で寝る」というようなキャラクターも必要かと
思います(笑)
ハイリスク、ローリターン。