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2017 2月

黙々

こんにちは、さっこです。   先日の節分には、娘と豪快に豆まきをしました。 恵方巻を黙々と食べてると母が話しかけてきました。 めっちゃ話しかけてきます。でも自分がされると怒ります(笑)   母の話はたいした用件ではなかったのですが、母の話を聞いているうちに あるお客様を思い出しました。 その方は、ハウスメーカーのお客様でリフォームのご相談をされていて、 営業さんから「一緒に行って見てほしい」とお願いされ、お伺いしたお客様でした。 50代半ばの女性と、娘さんご夫婦とお子様の4人家族。 「収納を増やしたいのよ。押入をクローゼットにして、私が嫁に持ってきたタンスを入れて…」 「クローゼットにするんならタンス、要りますか?」 「嫁に持ってきたやつやから、ええタンスなんよ。捨てたくないんよ。」 「タンス、どこですか?採寸させて下さい。」 そして通された6帖のお部屋。ドアを開けると目の前が洋服でした。 6帖のお部屋の真ん中に、端から端まで渡されたハンガーパイプにびっしり洋服が掛かっていたのです。 そしてそのハンガーパイプと並行にタンスが両側に置かれていました。 ハンガーパイプの下には衣装ケース。衣装ケースの上には畳まれた服。 「嫁に持ってきたタンスは奥の3棹だけ。手前のタンスは捨てようかなぁ。」 意を決して、スケールと紙とペンを持って入って行きました。カニ歩きで。 奥にはタンスと衣装ケースの間にキャスター付きハンガーが。 一番奥のタンスの採寸は、腕はかろうじて入ったのですが、 「どう考えても、このタンスに入ってる服は出してないよな」と思ってましたら 廊下で待って下さっているお客様と営業さんの会話が聞こえてきました。 「もう着ない服は処分されはったらどうです?」 「安い服は捨てるわ。でもねえ、バブルの時に買ったスーツは10万もしたから捨てられへんわ。」 「でも着てないんでしょう?」 「うーん。でも10万もしたし~。よう捨てんわー。」 クローゼットにしたいという押入の前にもキャスター付きハンガーが3つもあったのでした。  「仏壇まわりにも収納がほしいのよ~。」   お母さんの収納ほしいトークの横で「私のリフォームの希望も早く聞いて」と目で訴える娘さん。 恵方巻を今年の恵方(だいたい)向いて無言で食べる私に、背中から話しかけてくる母と 私の横で食べ終わるのをじっと待っているわが娘。 いろいろ思い出しますね(笑)    

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