ライフスタイルって変化するもの。こればっかりは誰しも避けては通れません。等しく年を重ねていく中で仕事のスタイルが変わることもあれば、家族構成だって変わりがち。家づくりの難しさって、そんな変化を予測できるかということにあるのかもしれませんね。
そして、ライフスタイルの過渡期を迎える方からよく耳にするのが「平屋暮らし」というワード。最近では将来を見据えての平屋人気も高まってきています。
でも実際平屋ってどうなの? やっぱりフロアを増やしておいた方がいざという時に便利なのでは? という人もいるはず。はい、いろんな考え方があっていいと思います。
なんといっても暮らし方も住まいもそれぞれのもの。その上で平屋という選択肢を考えてみようという方に、今回はその魅力をお届けします。
目次
1.平屋の魅力① コンパクトな暮らし方が実現
平屋とは1階建てを指す伝統的な日本家屋の造りを言います。
当然ながら2階建て以上の方が同じ土地面積でも住空間を増やすことができます。そのため2階建以上の住宅が主流の今、なぜ平屋に注目が集まっているのか。それは暮らしをコンパクトにする目的があります。
階段を上り下りすること。何気ない動作ですが、年をとると負担になってくるものです。老後は生活動線や家事動線をコンパクトに抑えたいという理由で、2階建で建てるとしても、後々1階だけで生活を完結できる設計を希望する人もいらっしゃいます。
でもその場合、2階は壮大なデッドスペースになってしまいます。 また、中には子どもが巣立ったのちに建て直すという方も。
もちろんそれもいいのですが、最初から平屋で暮らす計画を立てれば、シンプルに無駄のない生活が可能になるかもしれません。
2.平屋の魅力② 実は開放感あふれる平屋暮らし
すべての住空間が1フロアにあることは、意識せずとも家族の気配が感じられるということ。顔を合わせて会話する機会も自然と増え、コミュニケーションがよりスムーズになることで家族に一体感が生まれる効果も平屋の魅力です。
ちなみに、平屋建てだと2階建てより部屋数は減るという心配が浮かびますよね。ですが、部屋が少ないからといって決して狭いという印象になるわけではありません。むしろ2階を作らないかわりに天井を高くし、屋根に勾配をつけ光を取り入れれば、のびやかで開放感のある住空間が生まれます。
以前、16畳の平屋建ての家を見学した人が、20畳くらいに体感したということもありました。子ども部屋の問題なども、間取りの計画次第でクリアに。むしろライフスタイルで上手に部屋を使い分けることだって可能です。
3.平屋の魅力③:メンテナンスしやすく、バリアフリー性も◎
アフターメンテナンスを考えた時、なんといっても平屋の楽さは言うまでもありません。
高い階層がない分、屋根や窓、外壁なども高所作業のリスクを軽減でき、場合によっては専門業者に依頼することなく自身でメンテナンスできたりもします。
そもそも上階の重さによる負担がないので、家自体が傷みにくくメンテナンスコストが少なく済むということは大きなメリットです。
さらにバリアフリーの観点でも階段移動がなく動線のシンプルな平屋は体力的負担がかかりません。1階ですべての住空間が集約されることでそもそもの危険を防げますが、あらかじめ間取りや建具で将来のことを意識して計画しておけば、より安全な暮らしを送ることができます。
4.平屋の魅力④ 台風や地震に強い平屋ならではの安定感
建物は高さがあればあるだけ風の影響を受けて揺れやすく、揺れの収まりが遅くなります。高さを抑えた平屋造りは重心が低く、上階の重みがかかることがないので構造的に安定。
そして、構造がシンプルなため、振動によるエネルギーが特定の場所に集中しにくく、平屋であるだけで一般的な住宅より地震や台風などの影響を受けにくいという側面があります。
万が一の際に2階にいて逃げ場をなくすという心配もなく、躊躇のない避難行動に繋げられるという点が平屋ならではの防災メリットです。
5.ポイントはロケーション選び
では具体的に平屋を建てようと思った場合、何から考えるといいでしょうか。実は大事なのは「ロケーション」です。せっかくの平屋暮らしをするなら、ぜひ「暮らし方」に重点を置いてロケーションを考えてみてください。
特に、隣地からの視線の入らない場所で、いかに自然との関わりを考えた室内の快適性が保たれるか。外出環境よりも家にいる時間にフォーカスすれば、エリアよりも家の中から見える景色や周辺環境の大切さが浮かび上がってきます。
もちろんエリアの便利さも大事なポイントですが、自然の多い環境でゆったり穏やかに過ごすことで、より健康で満足度の高い暮らしが実現できると思っています。そういう意味でもおすすめは都市部よりも郊外。
ちょっと通勤を頑張ってでも生涯コストが安くなり、代わりに満足度はアップ。何よりこだわった家は完成した時の感動が色褪せません。
そう考えると土地の選択肢が狭められますが、実はその方が土地探しもしやすいという側面もあるんです。
まとめ:平屋から生まれるミニマルで豊かな暮らし
いかがでしょう。今の暮らしに軸足を置きながらも将来の暮らし方やライフスタイルの変化を考えた時、平屋という選択肢もありだと思いませんか? 必要なものだけを選び抜いたミニマルな暮らしで満足度を高めるのが平屋の魅力。
光や風、太陽熱など自然エネルギーを取り入れるパッシブデザインとの相性もよく、ライフスタイルの変化にも対応しながら豊かな暮らしに寄り添います。