『明るく・暖かく・暑くない住まいをつくる』~配置計画編
おおちゃんこと太田です。今回のコラムでは、私がこだわる家づくりのポイントをお伝えさせていただきます。ちなみに、若干期間は空きますが💦、 連載企画でしたいとも思っています^^初回は、土地探しの段階から重要になってくるポイントです!
配置計画をあやまると取り返しがつかない
配置計画は優先度ラインキング上位にすべし
お客様からご要望頂きます多くは、やはりデザイン性・高気密高断熱性・高耐震性・機能性・省エネ性などがほとんどです。
もちろん、重要なご要望であることは間違いありません。
がしかし、残念なことにあまり建物の配置計画について強いご要望をご優先される方はいないような気がします。
外構計画で、駐車スペースを2台確保してお庭を南に計画するなどのことはありますが、ほとんどのお家は、敷地に接する道路向きに建てられていることが多いです。
多分、ほとんどのお客様がその配置計画に疑問を感じていないのではないでしょうか。
しかし、接道する道路は東西南北の方位に平行に通っていることわけではありません。
そのため、接する道路が少しでも東や西に角度が向いていたら、朝日や西日の影響を受けやすくなります。
結果、夏・また中間期の約6ヶ月もの間、暑さに苦しめられる可能性があるということになります。
年間を通した太陽高度を下記図でご覧いただくと、ご理解いただけると思います。また、今暮らしているご自宅や賃貸マンションのお部屋の方位を確認してみると納得される方は多いいのではないでしょうか。
冬至・春分・夏至・秋分と四季を通して快適にエアコンの電気代を抑えながら暮らすコツは、やはり配置計画を間違えないことが大切かと思います。
南に素直な配置計画が理想‼
冬暖かく電気代を抑えて快適に暮らすためには、太陽の熱を目一杯窓から取り入れることが必要です。
そのために建物を真南に向けて建てることで、晴れの日に一日の日照時間(10時間)内でおおよそ8時間ぐらいの室内への暖かさ効果が得られます。もちろん敷地の条件で真南が難しい場合は多々ありますが、出来る限り南に素直な建て方が理想だと思います。
また、真夏や春から夏、夏から秋の中間期の暑さ対策は、特に南に素直に建てることが必要条件かと感じています。最近は特に夏の猛暑でエアコンの電気代も上がっており首都圏での電力不足が嘆かれています。
パッシブデザイン設計をする上では冬の暖かさや明るさを優先しがちではありますが、今後さらなる温暖化が想定される中では夏対策が快適な暮らしをつくるための重要なテーマだと捉えています。
是非、これから土地または中古物件を探しの方は、その敷地の方位がどうなっているのか⁉ また周囲の建物が1日の太陽の熱・光にどう影響しているのか⁉ などをご検討材料の上位にしてみてください。きっと快適な暮らしの基盤をつくってくれると思います。
また、配置計画をご相談されたい方はお気軽にメール・電話にてお問合せ下さいませ。